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2012年04月18日(水) in:
皮漉きについて

嬉しいお言葉
皮漉きは中間加工業の為 品物に完成した後のお客様の声をなかなか聞くことが出来ないのですが最近 二人のお客様からたいへん嬉しいお言葉を頂きましたのでここで 紹介させていただきます
まず お一人目は長野県安曇野
鞄のアトリエ ESPEDIENTE 高山様のお言葉です
『そんな浅原皮漉所さんの力を借りて初の“フルレザー仕立て”の名刺入れが完成した。
今までは自分個人、ひとりの力でやろうとしてきたけれど、一つの目標であったことが、まわりの人たちのおかげで、まわりの方の力を頂いて、一つの作品が完成していく。材料の仕入れ元もそうだけれども これからも大事にお付き合いしていきたい。』
NHK プロジェクトX 田口トモロヲ 風に読んで頂けると気分でます
お二人目は 芦屋の製本作家 I 田様のお言葉です
(弊社を紹介していただいたH田野様からお聞きしご本人には了解を得ておりませんので 本名は伏せます)
『カーフの平スキは今までの中で日本一!!』I 田様はフランスに漉きを依頼していたとお聞きしております
私どもは漉くという事でしか作り手の方々にお返しできませんがいつかは『世界一!!』と言っていただくようお二人の嬉しいお言葉に安んじることなく今後も精進してまいります
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2012年02月13日(月) in:
皮漉きについて
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2011年10月20日(木) in:
皮漉きについて

先日『取材協力』した記事が掲載された
ゴルフダイジェスト社刊『choice 10月号』が発売中です
ゴルフグローブの商品比較の企画で25種類のグローブの革の厚さ測定をいたしました
内容はぜひ買って見てくださいね
編集者の方は当初 より薄ければ良いグローブとの認識でしたが私が『薄いからと言って 切れてしまったり伸びてしまっては 意味がないですよね
薄くても 丈夫で しなやかで手になじむモノが良いのでは』と提言いたしました
薄いのが良いのであれば どんどん漉きに出していただければ良いのですが(笑)
もちろん 使う人が 使いやすいのが 一番だと思います
計測結果を見ても 最薄で0.36㍉ 最厚で0.54㍉と その差0.18㍉
たぶん 普通の人なら わからない誤差のような範囲だと思います
ただプロでもトッププロの方々は その違いが分かるようでスタート前にはめてもしっくりこなければ 使わず別の しっくりくるものを使うようです
そして いくらしっくりきたものでも 一日使うだけだそうです
そして 縫製する職人が変わっても違いがわかるプロもいるとの事でした
そこまで解るのなら グローブは15本目のギアとなるのでしょうね
私も計測時に指先で触って これはさっきより厚いとか 薄いとか
ほぼゲージでの計測結果と同じに解ったのですがゴルフは学生時代に打ちっぱなしで真横に飛ばす程度の腕でございます
まさか こんな企画のお手伝いをするとは思いませんでしたがトッププロを唸らせるような 漉きを施した究極のゴルフグローブを作る企画なんて 面白いですね!
一般ゴルファーにとって毎回グローブを替える訳にはいきませんからラウンド後にズボンのポケットに入れたまま
洗濯してしまったりキャディーバックのポケットに次回まで仕舞ったままにしないで野球のイチロー選手がグラブを扱うようにゴルフグローブも大切に扱って下さい
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2011年09月05日(月) in:
皮漉きについて
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2011年04月12日(火) in:
皮漉きについて

減った刃
コバ漉き機の刃が小さくなったので交換しました
刃の残りが20mm過ぎ位が交換のタイミングです
今回は残り17.5mmでした
上の物差しは『寸差し』で今でも長さを測る時に使ってます
当初は尺貫法に違和感がありましたが最近では慣れたのかメートル法から換算したりしています
ただ、薄さはメートル法使います
『尺』や『寸』等は体の部分の長さから出来たと聞いた事がありますがそんなところがしっくり馴染む訳なのかもしれませんね
交換の手順はまとめ次第UPいたします
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2011年03月04日(金) in:
皮漉きについて

ビヤ樽&ブランコ&簪
以前より機械の扱い方について書いてみようと思っておりましたがもしかしたら、皆さんがしている事と違い混乱してしまうかもと思いなかなか書けませんでしたがあくまで、私が父から教わり、続けてきて私なりに改良してきたことですのでそのことを御了承いただきお読みいただきたいと思います
また、部品等の呼び方も工房等によって違うと思いますので『こんな呼び方ですよ』とか『こんなやり方しています』等とお教えいただければ私としても、勉強になりますのでぜひ、御協力ください
まずは日々のメンテナンスについて書かせていただきます
まず、本体左側面後方上部の取手付ネジを後方に倒して弛め、歯先に気をつけてブランコと簪を左手で掴み後方へずらすと、押さえピンが外れて本体よりブランコと簪を取り出します
マイナスドライバーでビヤ樽の芯ピンの押さえネジを弛め、ブランコよりビヤ樽&芯ピンを外します
外した部品の漉きカスや油汚れをウエスで綺麗に拭き取ります


ビア樽の芯穴もウエスを細く撚って通して綺麗にします
綺麗なビア樽に芯ピンを取り付ける際に芯ピンの油溜まりの溝があるところへマシンオイル♯120を挿します
再びビア樽とブランコを取り付けマイナスネジをしっかりと締めます
ブランコと本体を支える本体のピン(前後2か所)とブランコのピン穴(前後2ヶ所)も綺麗にしてピン穴に油を挿します
簪の前後にも油を挿します
左手でブランコとビア樽の挿した簪を持って本体に取り付けます
この際、本体側のピンと、ブランコ側のピン穴がガタつかないように何度か動かしてみます
ガタつきがないところで、取手付ネジを締めます
バネをブランコに取り付けて組み立ては終了です
最初にバネを外す事を書き忘れました(笑)
機械を始動して、異音や異常な振動がないか確認して本体上面左後方のオームギアボックスの蓋をあけて歯車に油が付いて回ってるか確認し、少なければ挿し足します
本体上面中央前方の心棒への油挿し穴にも油を挿します
以上が私が毎日始業時にするメンテナンスです
使用頻度によりますが毎日ではなくても、週一回位行えば機械も喜んで働いてくれるでしょう
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2010年12月01日(水) in:
皮漉きについて
毎年何度か通りすがりの方が弊社の看板を見て『なんと?読むんですか?』と尋ねられることがあります
『あさはらかわすきしょ』とお答えすると『何をしているのですか?』とたいてい聞かれます
『革を薄くする仕事です』とお答えし目の前で実際に作業をしてみせると『こんな仕事があるのですか!』とほぼ言われます
『お財布お持ちですよね』と尋ね出されたお財布の漉き加工の部分をお教えすると皆様あまりの多さにびっくりされます
財布でもハンドバックでも多かれ少なかれ漉きの加工は施されております
表には出る事のない地味な作業ですが製品の出来を左右する大切な仕事であります
このHPで『皮漉き』のことをPRすべく今後充実させていくよう頑張ってまいります
末永くお付き合いいただければ幸いです!