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先日 固く型押しされ締まっている革の加工中の事です
刃切れの悪い革を漉く時は砥石で刃を研ぎながら漉くのですがその際に出る火花が床屑に移って機械下の床屑入れで燃えてしまいました

漉きながら視線の中で火の粉が落ちていき直ぐに床屑入れを探しましたが見つからずにそのまま仕事を続けましたが そのうちに 髪の毛が燃える臭いがしてきて白い煙が機械の隙間からモクモクと出てきたので再び床屑入れを開けたら 画像のように床屑が焼けておりました
初め探した時は小さな火種だった為見逃してしまいました革屑は一度火がつくと直ぐには燃え広がりませんが革の油分や漉いた細かい屑や機械の油等で徐々に燃えてゆきます

直ぐに燃え広がらない反面 水を掛けてもなかなかくすぶって消えません
ホースで水を掛け その後 バケツに燃えた床屑を移して水を浸します
よく起こることではありませんが 年に1,2回はしてしまいます
今回は機械の下の床屑入れででしたが床屑を掃除機で吸いこませて作業している時に掃除機の中で燃えると大変です
相当火がつかないと掃除機から煙は出てきませんのでいざ気付いて掃除機を開けると勢いよく燃えていますので充分に気を付けて消火してください
仕事を終えた夜に火事になってしまわぬように機械は常に綺麗に掃除し 仕事後は床屑入れや掃除機内の確認をしてください

現在 床屑は事業系ゴミとして収集してもらっておりますが昔はお風呂屋さんに燃料用として引き取ってもらっていたそうです
革は燃えるとカロリーが高いようで窯の痛みが速かったり公害問題等から引き取ってもらえなくなりました

昔は仕事後にお風呂屋さんに行くとタダで入れてくれたそうです
私も小さな時の記憶で 床屑を運ぶのに着いて行きお風呂場の裏から女湯を覗いたのを覚えております
良い時代でした
くれぐれも火種には気を付けてください